映画「ぼくらの家路」あらすじ
10歳のジャックは6歳の弟と母親とベルリンで暮らしていた。
母親はジャック達を愛しながらも、恋愛に夢中になったり、遊びに夢中になって子供達を家に放っておく始末。弟の世話はジャックが全て行っていた。
ある事がきっかけでジャックは施設に預けられることになる。しかし、預けられた施設になじめずいじめを受けるジャック。
夏休みに母親に会えるのを楽しみにしていたジャック。しかし、母親は新しい男に夢中になり施設に迎えにいく約束をすっぽかす。
ジャックは母親に放っておかれた幼い弟を連れ、母親を求めてベルリンの街を徘徊するが……
映画「ぼくらの家路」のキャストと予告動画
原題「JACK」/邦題「ぼくらの家路」2013年 ドイツ
監督/エドワード・ベルガー
キャスト
■ジャック/イヴォ・ピッツカー
■マヌエル/ゲオルク・アルムス
■ザナ/ルイーゼ・ハイヤー
https://youtu.be/xTnleXahyjI
【ネタバレ】映画「ぼくらの家路」の感想と結末
WOWOWで放送されていて途中から観始めたんですが、結末が気になって結局全部観てしまいました。
「今度最初から観たい!」という気持ちよりは、ただただ、「重たい気持ち」で胸がいっぱいです。
ダメな母親の代わりに弟を世話するジャック。
小さな体と小さな手で必死に弟を世話してあげるジャック。
母親から受けとるはずの愛情を十分に受け取れないまま、彼は母親を求める10歳の子供から、弟を守る大人に変わっていきました。
甘えたいけど甘えられない、駆け足で大人の階段を上らざるをえなくなったジャック。
切ないような重たいような、悲しいような。色々な感情があふれだしてくる映画でした。
子供よりも自分の感情を大事にし、母親になれなかった女。その女に翻弄される10歳と6歳の小さな男の子達。
長い旅路を乗り越えて母親の元にかえった子供達。でも、物語はハッピーエンドとはいかなかった。
「新しい男をみつけたの。今度は良い人よ」
嬉々としてジャックに報告する母親。
何も学ばない母親に、ジャックはある決断をする。
母親と再会した翌朝、ジャックは母親よりも早く起き、弟を連れて施設のインターホンを鳴らすのだった。
映画の最後で施設の人がインターホンごしに「誰?」と聞いて、「ジャックです」って応える。その後に「JACK」っていう映画のタイトルがバン!と出てエンドクレジットが流れるんだけど、これを活かすためにも映画のタイトルは「ジャック」でよかったんじゃないかなぁ(ジャックといえばロビンウィリアムズ氏の映画「ジャック」が有名だけど)
公式サイトも上にあげた動画も、小さな子供達の感動巨編!みたいな扱いしてるけど、テーマも結末も重たいです。
ベイマックスもそうだったよね、感動ものにせずにアクションシーンをメインに予告で出せばよかったのに。
何かと言うと「感動もの」「絶対泣ける」など、日本人向けに変えてる映画が目立つ昨今ですが、この映画は色々と考えさせられることが多かったです。PG12指定だけど、色々な人が観るべき作品。