引用元:映画.com様
ホラー映画「テルマ」その独特なあらすじから、評価もざっくり分かれる作品ですが、個人的には好きな映画です。
今回は
・テルマが持つ能力
・抑圧する父親への初めての反発
・父親の死と弟の死の違い
の3つに分けて考察していきます。
結末を含むネタバレがあるのでお気をつけください。
ホラー映画「テルマ」予告動画
考察1テルマが持つ能力について
テルマが持つ能力は、無意識に物を動かすサイコキネシスに近いように思います。
この力は大体思春期の頃に落ち着く事が多いけど、テルマの場合父親の抑圧のせいで子供らしい生活、青春らしいものを何ひとつ味わえていなかった。
アンニャという女性に恋をした事で、長い間落ち着いていた力がまた出てきたんだと思う。
設定としては「エクソシスト」「アナと雪の女王(力の使い方がわからない点)」「キャリー」に似ている。
考察2抑圧する父親への初めての反発
父が「彼女はお前を愛してない。お前がそう望んだだけ」と、テルマのアンニャに対する気持ちを全否定する。
でも、テルマはその時初めて父親に反発します。
彼女は私を愛してる、と。そして私も彼女を愛してる、と。
今まで父親はテルマにとって抑圧する存在でしかなかった。でも、切っても切り離せない大切な存在だと思ってた。
ただ、アンニャへの気持ちがそれを超えたから、テルマは初めて父を客観的に見たんだと思う。
考察3父親の死と弟の死の違い
弟が死んでしまった時は凍った湖の下で、安らかに眠るような姿だった。
それに対して父親は湖の中で、一生消えない炎に包まれながら死んでいきました。
テルマは父を殺したかった訳でもないけど、それでも父親のやり方(薬漬け)に不満を持っていたのは確か。
父親が幼少期の自分に「地獄はこうゆうものだ」と、ろうそくに手を近づけさせたのと
同じようにテルマは父に地獄を教えた。
推測だけど、父親を燃やした炎がボートに引火しなかったのは「ボートに乗っていた祖父がいきなり消えた」のと、同じ状況を作るためだったと思う。
祖母が祖父にしたことを、テルマは無意識のうちに父親にした。
それとは逆に、母親へは慈悲を見せたテルマ。
母親の足に手をそえた瞬間、母は車椅子から立ち上がれるようになる。
テルマが自分の「力」の使い方を理解したように見えた。
彼女はアンニャが生きてる事もわかってるし、母親が1人で生きていける事もわかったから、あの街に、あの家に、もう未練はないのだ。
多分、アンニャはテルマしか知らない空間に飛ばされ、保護されていたんだと思う。
二人は愛し合ってるから、アンニャは自分が飛ばされた空間がテルマのものだとわかった。
だから、テルマがプールから上がって迎えに来た時にアンニャは笑顔で迎えて彼女にキスをしたんだと思う。
ラスト。
テルマはこの力を受け入れ、共に生きていく事を決めた。
そんなテルマにアンニャは優しくキスをする。
「テルマ」は一応ホラー映画なんですが、見てる途中から「これは…ラブストーリー…!(頬を染める)」と、いう感じで観ていました。
色々書いたけど、謎は一切解明されていません。でも、そこがいい。
今まで苦しみと共に生きてきた女の子達が結ばれて、幸せになれるのなら。
(´-`).。oO(でも、アンニャの友達が完全にモブ扱いなのはちょっとかわいそうだったね…)
心に残ったセリフ
神様、なぜ私をこんな目にあわせるのですか
あなたに怒りを感じています
そして、父にも
pickup
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