映画「ディスクローザー」あらすじ
正義感の強いマルは優秀な刑事。ある日、酒を飲んだ帰り道に自転車に乗っている少年をはねてしまう。
しかし、無意識のうちに「少年が倒れている」と嘘をつき、目撃者のフリをして救急車を呼ぶ。
少年は脳に損傷をうけ、昏睡状態で入院することに。
マスコミにも被害者の家族にも「少年の救世主」とされるマル。
良心の呵責から彼は真実を話そうとするが、妻と刑事仲間に嘘を貫きとおせと言われて……
ディスクローザー キャスト
監督■マシュー・サヴィル
脚本■ジョエル・エドガートン
マル■ジョエル・エドガートン
カール■トム・ウィルキンソン
ジム■ジェイ・コートニー
ジュリー■メリッサ・ジョージ
アンキラ■サラ・ロバーツ
原題■Felony(邦題「ディスクローザー」)
制作年■2013
【ネタバレ】映画「ディスクローザー」の感想
「時間と世間がすべてを飲み込む
お前も俺も同じだ
世間に飲み込まれ、最後には痕跡などのこらない」
これは勿体ない映画。
根っこの部分はすごく面白いのに何でそれを活かさなかったの!?と言わずにはいられない映画。
流れも途中まではすごく面白かった。主人公のマルさんが少年をはねてしまって、それを刑事仲間のカールが隠蔽しようとする。正式な手順をとらずにマルの車を鑑識にも回さず、酒気帯び運転もバレないようにごまかす。
その後正義感の強いマルはずっっと良心の呵責に悩まされ、妻に本当のことを打ち明ける。そうしたら妻は「家族のためよ。黙ってて」っていう。そのせいでまたマルは言えなくなる。
ここら辺まで凄く面白かったのに、後半から「脚本家と監督飽きたんじゃないか?」っていうくらい話が変な方向にいっちゃった。
この事件を担当するジムっていう若い刑事は「マルがやったんだろう」って最初からわかってるんだよね。でも途中から昏睡状態のままの少年の母親を口説こうとするし(この設定いらなかったのでは?)ジムがなんでほかの刑事に「マルが犯人だ」って相談しなかったのかもわからない。
マルに「お前の人生がかかってる。だから黙ってろ、犯人だというな」と言ったマルと仲のいいカールおじさん刑事。この人がまぁどうしようもないクズ。
「これは事故なんだ。お前のためだ。黙ってろ。
警察の信用にも関わる←ここ大事!」
と言う感じでした。
この悪いカールおじさんが映画の後半では発作を起こして入院してしまうんだけど、彼の容体がその後どうなったのか、それを知る者は誰もいない……
かえってマルを悪おちさせてしまって、発作を起こしたカールにすべての罪を着せればよかったんじゃないか?
カールが発作を起こしたきっかけも、ジムが彼に殴りかかったからなんだから、マルは「事を大げさにしたくない。黙っててやるから…後はわかるな?」みたいな感じに隠蔽させる流れにしてしまっても面白かったと思う。
何もかもが中途半端だったなぁという感じでした。これは勿体ない。三人のキャラも中途半端で、マルが結局ただの「優柔不断なダメな男」って感じだった。
観て損はないけど、凄く期待して観ると肩透かしくらうかもしれません。
次回のWOWOWでのディスクローザーの放送は
WOWOWシネマ
1/24(火)午後4:45
2/24(金)午前8:00
です。放送は字幕版のみ。