日本人は無意識のうちに会話の後半を集中して聞き取るようになっています。しかし、英語で大切なのは前半です。これは文章でも会話でも変わりません。
英語が聞き取れない人は聞き取る場所を意識的に変えると聴きやすくなります。
この記事でわかること
・日本語と英語の違い
・英語の聴き取り・読み取りのコツ
これから英語学習を始めようと思っている人はこちらの記事から読んでみてください→一から英語を勉強したい!初めにする事は文法よりも目標を決めること
英文と日本文の違い
下の例文を見て下さい。
「Where is a pen?」
これを日本語に訳すとこうなります
もうカンのいい方は気づいたと思いますが「こいつ字汚いな 英語と日本語では重要な場所が違う」ということです。
もう一つ例文を見てみましょう。
「Did you go to school today although it is a Saturday?」
日本語に訳すと「土曜日なのに君は学校に行ったの?」と言っています。しかし、英文をそのままの順序で訳すと
「君は/行ったのか/学校に/今日/土曜日なのに?」と、なります。
英語の場合は誰が(主語)+したのか(動詞)が先に来ています。
しかし、日本語の場合は主語を省略しても通じる上に、文末を聞くまで文章の全体を知ることができません。
文章の後半を変えるだけで意味がガラリと変わります。これを聞き取るために、日本人の耳は文末に注意がいくようにできています。
英語を聴き取るコツは前半にあり
では、英語はどうでしょうか。以下の例文を見て下さい。
I went to school for the club activities.(私は、行った、学校に、部活をするために)
He went to school for the club activities(彼は、行った、学校に、部活をするために)
Did you go to school for the club activities?(君は、行ったのか?学校に、部活をするために)
誰がどうしたか(I went,he went)、意見なのか質問なのか(Did~)も全て文章の最初に来ています。
最初が聞き取れないまま会話を続けても「~at school?」となり、「え?なんか聞かれてる!!」となってしまいます。
英語を聴きとる時は前半に意識を集中させると、後半が聞き取れなくても文章の中身を把握できます。
文章構成を直す必要はない
私が学生の頃は(2億年前)文章構成が違う英語を無理やり日本語の文章に直すやり方でした。
前述した通り、日本語と英語では文章の構成が全く違います。リーディングなら構成を直す時間はありますが、会話になると追いつけません。
「彼が学校に行った」って言ったら、学校なんて勉強するためにあるんだから勉強のために~なんて途中でいれなくてもいいし、「昨日」だって最後につけても意味は通じます。
先生によっては「勉強のためにって書いてるけど、正しい日本語は’勉強をするために’だからね」と、とても細かい事を指摘する人もいます。
つまり、日本人は一つの英文を理解するのに
1.英語を読む
2.単語を理解する
3.文章を訳す
4. 正しい日本語で文章を構成する
という長い手順を踏んでいるのです。私はこれが日本人の英語嫌いを作ってる要因の一つだと思っています。
大人は自由に英語学習して良い
大人の英語学習にルールはありません。文章構成がめちゃくちゃでも相手の言っている事を理解できればそれでよし!です。それが大人の英語学習の強みであり、楽しみでもあります。
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