映画の感想

映画「スノーデン」のあらすじと感想

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WOWOWで放送された映画「スノーデン」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますので未視聴の方はお気をつけ下さい。

 

 

 

予告編

 

 

キャスト

 

監督オリバー・ストーン (「JFK」「7月4日に生まれて」)

左が役名

 

■エドワード・スノーデン/ジョセフ・ゴードン=レビット
■リンゼイ・ミルズ/シャイリーン・ウッドリー
■グレン・グリーンウォルド/ザッカリー・クイント
■トム・ウィルキンソン/イーウェン・マカスキル

 

あらすじ

独学で暗号化やプログラムを学んだ29歳の男性、エドワード・スノーデン。

 

彼はNSA(米国国家安全保障局)が全アメリカ市民だけではなく、世界中のメール、検索履歴、SNS、通話を盗み見している事を知る。

 

この究極のプライバシーの侵害とも言える行為に抵抗するため、とあるホテルの一室に記者を呼び出し、世界中にこの真実を伝える事を決意する。

 

 

感想

日本でも話題になった「アメリカ政府の盗聴」

それでもメディアが取り上げるのは本当に一部分でしかありませんでした。

これももしかしたら政府の陰謀なのかもしれません…(ここでXファイルの曲が流れる)

 

デジタル機器と政府の陰謀というテーマが大好きなので、この映画もとても楽しめました。

 

 

■テクノロジーの悪用

「テロの容疑者をあらゆる情報網で追跡している」というのは前から行われていたけど、それが世界中の人々に対して行われていた。

仕組みとしてはグーグルと同じ感じ。indexで情報を集めて、そこに検索キーワードを入力すれば(「暴力、ブッシュ、嫌い」など)SNSで該当の発言をした人を瞬時にみられるというもの。

更にその人(A氏とする)のSNSのアカウント、裏垢、別名義のアカ、通話記録、検索履歴も丸わかり。

 

A氏に恋人がいれば、その恋人のスマホを盗聴。遠隔操作でスマホのカメラ機能をオンにしてしまえば盗撮も勿論可能。

 

日本人は実害が無ければどことなく他人事にとらえがちだけど、これは本当に世界中の人が危惧すべき問題だと思う。

 

■日本でのスパイ活動

映画ではスノーデン氏が日本のPCにマルウェアを仕込んで、国民の情報がアメリカに行くように仕組んでた。

日本政府がNSAの依頼に躊躇したにも関わらず、強制的にこのようなことをするとは…。

 

ネットができてから色んな問題が発生してるけど、国がこんな事を平気でしてるとは思わなかった。

 

私は海ドラ「リベンジ」を観てから盗撮に対する恐怖心を覚えたので、パソコンのインカメラに両面テープを貼ってるんですが、映画でも同じ事をしてたのでちょっと嬉しかったです。やっぱりアナログは最高だぜ。

 

 

■加害者になる可能性があるということ

自分が何かをすれば、家族、恋人、友達…色んな人の情報が抜き取られ、その人達に害が及ぶ可能性があるという事。それが一番怖い気がします。

 

映画でも、NSAに関わった人の娘が睡眠薬を飲んで自殺を図る事態にまで発展。

デバイスにはその人の弱味(脅迫のネタ)が詰まってると言っても過言ではない気がする。

 

 

エドワードスノーデン本人について

 

※経歴は映画をもとにしています。

 

高校を中退し、特殊部隊に志願したけど体調を崩し辞退。

その後、独学で身に着けたプログラミングの技術を武器にCIA,NSAで活躍。

 

NSAの全貌を暴露した後は香港からモスクワへ(この後、アメリカ政府は彼のパスポートの使用を停止)

 

その後はロシアに滞在。アメリカ政府が本当にフェアな公開裁判の場を設けてくれるなら、喜んで裁判に応じるとの事。

 

「アメリカに追われる身だからSNSなんてやってないだろうな…」と、思ったらTwitterやっててびっくりしました。

 

 

 

今スノーデン氏は国民、社会の為に働いており、Freedomof pressという会社の社長さんのようです。

 

彼を「勇敢」ととるか「密告者」ととるか、賛否は分かれますが

 

「プライバシーとは、あなたが公開したくないことは公開しなくていい権利、あなた自身である権利だと思う」

 

と、本人が述べてるので、結局彼は「監視されてる事に対してどう思いますか?」と、世界中に問いかける為に暴露したんだと思う。

 

重たい内容の割りにはきちんとまとまっていたので、観てて楽しかったです。

色々と考えさせられる内容でした。

 

 

心に残った台詞

 

「テロは口実で、目的は経済と社会を支配すること。

 

僕が守っていたのは、政府の覇権だけでした」

 

エドワード・スノーデン