ヒューグラント氏主演の英国ドラマ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」全3話のあらすじと感想です。
ネタバレを含みますので未視聴の方はお気を付け下さい。画像は公式サイトBBC様より引用。
英国スキャンダルのキャスト
■左が役名(敬称略)
・ジェレミー・ソープ/ ヒュー・グラント(森田順平)
・ノーマン・スコット/ノーマン・ジョシフ/ベン・ウィショー(小野友樹)
・ピーター・ベッセル/アレックス・ジェニングス(内田直哉)
英国スキャンダル全3話あらすじと感想(ネタバレ)
森田順平さんの「君は僕の可愛いウサちゃんだ…」と、いうお声を予告で聴いてからずっと楽しみにしていた英国ドラマ。
あのヒュー様が海外ドラマの主役を演じる日がくるとは。ヒューさんの声を森田さんが演じるのに最初は違和感があったんですが、観ているうちにススッと引き込まれていきました。
今回の見どころはやはり自由党議員ジェレミー×若くて可愛い男の子ノーマンの恋愛描写
(´-`).。oO(ヒューさんと若い男性のベッドシーン…!)
予告を見ていた時からワクワクそわそわしていました。
予想
ヒュー氏「大丈夫。怖がらないで。痛い事はなにもしないからね。
全て僕に任せて…」
実際
ヒュー氏「(ワセリン片手に)くるっと回って四つん這いになってー」
(´-`).。oO(直腸検査かな?)
思ってたのと違ってびっくりです。まさか…製作者がヒューさんの年齢に…合わせた…?(深読み)
そんな深読みはさておき本編へ。当時、同性愛がタブーとされていた英国で何度もデートを重ねるジェレミーとノーマン。
バスの中でキスをするシーンがとても微笑ましかったです。
ヒューさんの目尻がくしゃってなるのが最高に可愛い。
しかし、二人の淡い恋も泥沼化。ジェレミーは不安定なノーマンに対して苛立ち、ノーマンは自分を放っておくジェレミーに嘆き悲しみます。
二人は別れ、ジェレミーは親友のピーターにノーマンを遠ざけるよう依頼。
しかし、ノーマンは自分をゴミのようにポイしたジェレミーに激おこ。ジェレミーの母親に自分たちがいかに濃密な関係であったかを手紙で送りつけます。
ノーマンが自分の出世の邪魔になると感じたジェレミーはノーマン殺害計画を企てます。
ここまでが1~2話で描かれるんだけど「あいつはもう殺すしかない…」っていうジェレミーが最高に怖い。
しかも自分じゃ手に負えない+自分の手は汚したくないから他の人にノーマン殺害をお願いする。
ジェレミーは有権者から支持を得る為に女性と結婚し、自分の出世の事しか考えていない最低人間なんですが、演じているのがヒューグラント氏っていうだけでどこか憎めないキャラになってしまうから恐ろしい。
(´-`).。oO(これが……英国紳士の本気……?)
最終話。ジェレミーは仲間と共に殺人共謀罪で起訴されます。賢いノーマンにジェレミーの弁護士もたじたじ。
数日間の審議の結果、ジェレミーとジェレミーの仲間は全ての判決で無罪を獲得。釈放されました。
バスの窓から遠くを見つめるノーマン。憂い気な表情がとても切ない。
実際の英国スキャンダルの事件を知らないまま見ていたのでこの判決にはびっくり。被害者の声が巨大な「黒い力」にかき消されてしまった。
ドラマの後味が悪いかっていうとそんなことは決してなくて。最後はノーマンとジェレミーが交互に映しだされたり、ジェレミーが「ノーマンスコットは最高だろ」と言い放ったり。昔の男にこんな誉め言葉を言わせるノーマン、本当にすごいよ。
時代が時代ならジェレミーはノーマンと一緒になってたのかも。そう考えたらジェレミーも被害者……いや、本当の被害者はジェレミーの最初の奥さんだわ(我にかえる)
映画「ブロークバックマウンテン」をダークにした感じで凄く面白かったです。
現在のノーマンスコット氏について
ドラマの最後に本物のノーマン・スコット(ジョシフ)さんが登場するんですが、ちょっと気になったので調べてみました。
左が本物のノーマンスコット氏。右がノーマンを演じたベン・ウィショー氏。RadioTimes様より引用
ノーマンスコットさん、1940年2月12日生まれ。現在78歳。
ジェレミーとのスキャンダルの後はアイルランドに住んでいたんですが、2014年にジェレミーが亡くなってからはイングランドのデヴォンに戻ってきたとのこと。
農場を経営されており、鶏や馬、そして11匹の可愛い犬と一緒に暮らしております。
新聞社のインタビューには
ジェレミーソープは刑務所に行くべきだった。そうすれば僕の人生は全く別のものになっていただろう
と答えています。
色んな人の人生に影響を与えたジェレミー・ソープ。全3話という短さでありながら色んな事を考えさせられるドラマでした。
心に残った言葉
ゲイだった兄は自殺したんじゃない
法律に殺されたんだ