映画の感想

映画「キャロル」あらすじとネタバレ・評価・感想 最高に美しい映画

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IMdB様より引用

 映画「キャロル」のあらすじとネタバレです。結末についても触れてるので、未視聴の方はお気を付け下さい。

 

映画「キャロル」のキャスト:左が役名(敬称略)

■キャロル・エアード(ケイト・ブランシェット)
■(テレーズ・ベリベット(ルーニー・マーラ)
■キャロルの元恋人アビー(サラ・ポールソン)

■テレーズの彼氏:リチャード(ジェイク・レイシー)
■キャロルの旦那:ハージ(ハージカイル・チャンドラー

 

 

【ネタバレ】映画「キャロル」のあらすじと結末

舞台は1952年のニューヨーク。おもちゃ売り場に来た美しき女性キャロルに、売り場の店員のテレーズは目を奪われた。

キャロルは夫のハージと愛娘と三人で暮らしており、テレーズはリチャードと交際していた。

しかし、キャロルとテレーズはお互いに惹かれ合い、食事を重ねる仲になっていった。

 

キャロルはハージと離婚協議中だった。ハージはキャロルが過去にもアビーという女性と付き合っていたこと、現在も若い女(テレーズ)を家に招いている事から「道徳的な観点で問題がある」と弁護士に申し立て、共同親権ではなく父親の単独親権を申し立てた。

 

失意の中、キャロルはしばらく旅行に行こうとテレーズを誘う。モーテルを転々としながら、目的もなくただ西へと車を飛ばす二人。新年を迎えた夜、二人はついに結ばれる。

映画キャロルのキャロルとテレーズが結ばれるイラスト

 

しかし、ハージは探偵を雇ってキャロルとテレーズの行動を盗撮・盗聴させていた。

キャロルは娘と二度と会えなくなることを恐れ、テレーズを置いてモーテルを後にする。

 

――

 

キャロルは義両親と気取ったランチをし、テレーズはニューヨークタイムズで働き始めた。

 

二人が会わなくなって数か月。

 

キャロルは離婚協議中に「自分を偽るなら私の存在意義がない。娘の親権はあなたに譲る。でも娘との定期的な面会は譲れない」と言い放ち、部屋を後にした。

 

離婚協議が終わった後、キャロルはテレーズを食事に誘った。

食事の場でキャロルは、親権はハージのものになったこと、家具屋でバイヤーとして働くようになったこと、今までの家は売り、新しく部屋を借りたという事をテレーズに告げた。

 

そして、その部屋であなたと一緒に住みたいという事も。

 

一度はキャロルの誘いを断ったテレーズだったが、キャロルへの愛情の深さ、そしてキャロルからの愛情の深さに気づき、テレーズはキャロルの元へ向かった。

 

キャロルは自分を探していたテレーズに気づき、いつもの愛情深い瞳でテレーズを見つめた。

 

 

映画「キャロル」の評価

キャロルはカンヌ映画祭をはじめ、各地で高い評価を得ています。

アカデミー賞では主演女優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、衣装デザイン賞、作曲賞などに
ノミネートされました(しかし、いずれも受賞はならず)

ヤフー映画のレビューは☆5点満点中3.59。

 

映画「キャロル」の感想

観終わった瞬間の余韻と幸福感がすさまじいです。

「よかった、よかったねキャロル、テレーズ……!!」と、完全に若者の恋愛を応援する近所のおばちゃんの立ち位置におりました。

 

一言でいえば「美しい映画」

変に口説くもなく、甘ったるくもなく。ただただ、二人の女性が様々な障害を越えて結ばれた、という映画です。

私が大好きな映画「ブロークバックマウンテン」。あれは男性同士の恋愛ですが、あの映画を観終えた時とはまた違った、でも素晴らしい余韻に浸れます。

 

ただ、1950年代なのに周りの男性が同性愛に対してそこまで嫌悪してなかったのがちょっと疑問。時代背景がちらっと出てくるのは、キャロルが同性愛の「治療」のために心理療法士にみてもらってる、という所だけ。

キャロルなんて過去にも女性と付き合ってるのに、そこらへんは結構サクサクっと描かれていました。

 

ただ、そういった点を引いても素晴らしい映画でした。近いうちにもう一度観ようと思います。

 

心に残ったセリフ

 

テレーズ「写真家になりたいんです。私に才能があるなら」

 

キャロル「それは他人が教えてくれる。

 

あなたはただ、努力し続ければいい。

 

正しいと思うことをやり、流れに身を任せて

 

映画「キャロル」